ホペイオオクワガタ(四川省産)

学名:Dorcus hopei hopei

ワイルドホペイ第2弾は
四川省
ガッチガチのブランドホペイもいいけど、やっぱワイルドに限ります。
早速ブリしちゃうよ!


breeding

2015年9月

湖南同様にランバージャックにて購入の四川省雅安市産♂66mm、♀37mmです。
♀殺しはないとは思うのですが、心配なのでまず持ち腹でセット。プラケ中に太めのクヌギ2本のオーソドックスなものですが、面倒だったので樹皮を剥かずにそのまま入れました。結果的に28頭も回収できたので、今後は他種のセットも樹皮はそのままで行こうかなぁと思います。用意した菌床はブリーダーズファームの大夢。値が張りますが、それなりの仕事をしてくれる菌床。僕のブリテクに優れた菌床、まさしく豚に真珠
鬼に金棒!はやくF1成虫が見たい!


2016年1月

F1幼虫のエサ交換です。菌床は引き続き大夢800cc。割り出しが遅めだったので、この2本目で羽化までもっていこうと思っています。結果はというと、♂は20.2〜24.8gで19頭、♀は8.9〜10.6gで9頭でした。お、♂がすげー多い!サイズ的に驚くようなものは出なさそうですが、どんな形のが羽化してくるんだろう?

半年後が楽しみです!


2016年7月

あらかた羽化してきたので、ちょっと早いんだけど割り出しです。

サイズは♂71.7〜75.7mm、♀43.3〜44.9mm。♀はもうひと伸び欲しかったですが、あんまり欲張っちゃいかんね。♂は16頭割り出して、最小でも71mmもあったのがオドロキ。ワイルドの持ち腹なのに平均でなんと73.8mmに達しました。75mm台が6頭も出てきて、いくぶん頭打ちなのかなぁとも感じますが、それでも十分な結果だったと思います。カタチに関しては・・・いろんなのが出てきちゃって、ちと戸惑ってます。

とりあえずいくつか。

まずはこの74.5mm。購入したWDの♂親(持ち腹なのでホントは親じゃないけど)に似たカタチ。
75.0mm。顎は丸みを帯びて太めの、福建あたりのラベルでよく見るようなタイプ。
これも75.0mmなのですが、だいぶ趣の異なる個体。眼上突起の発達が弱く、体幅がスゴイ。異国のドルクスって感じ。 75.3mm。顎の張り出しが良かった個体。でもちょっと頭が小さいかな。



なんなんでしょうねえ。四川省というとチベットの手前、かなり内陸の方ですから、東のホペイとは多少違うのかもしれないですね。結構おもしろかったので、このF1で来年2〜3ペア仕込んで傾向を見てみようと思います。うーん、ホペイだらけになってきたなあ。あれもこれも増やしてみたくて、時間も金も場所も技量も追いつかんばい。



2017年10月

F1の羽化から1年が経ち、成熟したので早速F2を採ります。用意したのは2ペア。既出の丸顎♂75.0mmと♀46.2mmから16頭、右画像の♂74.4mmと♀45.8mmから22頭を回収。使用の菌床はきのこの山WISH-Kの800ccで、2本目以降も同じものを使います。初回のエサ交換時の体重測定では♂で16~25g、♀が9~11gと、F1とほぼ同じような数字に。そしてやはり、
今回も♂が多い!この趣味を続けていると大抵♀に偏るのは皆さん経験のあるトコロかと思いますが、これが♂に寄ると結構嬉しい!♀ももちろん大事なんですけど、やっぱりクワガタやってる以上は♂が見たいですからね。

2世代続けて♂寄りの四川ホペイ。これは
そういう個体群なのか、それともたまたまなのか。
前者であってくれ!