アンタエウスオオクワガタ

学名:Dorcus antaeus

ダージリン・タイガーヒル産アンテ。カッコイイですねぇー。
暑さに弱いことで有名。30℃超えたら死んでしまうそうです。なんとか工夫して温度管理しなければなりません。「オオクワよりオオヒラタに近い」などと言われることもありますが、僕的には、どっからどうみてもオオクワ。生態などの面でオオヒラタじゃねーかと言われているようですが、そんなこたぁどうでもいいです。
♀は、これがドルクス?っていうフォルム。なんか変で、不恰好です。ゴッキーみたい。


ほらね。

breeding

2007年6月

インド・ウエストベンガル州ダージリン(タイガーヒル)産の♂80mm、♀44mmをオークションで落札。初めて80オーバーのクワガタを手に取りました。いや、デカイ。重い。恐ろしい。♂72mm×♀39mmがオマケで付いて来ました。06年夏羽化のようなので即ペアリング・セットといきます。
まず、♂が温厚です。背中を撫でてもあまり怒りません。心が広い! これなら♀も安心。一緒のケースに入れてすぐ交尾をしたがっていましたが、♀のほうは睡眠を優先してそそくさとマットの中へ。そして♂の写真を撮ろうと手のひらに乗せていじっている時に一度指を挟まれました。
「はゥ!!!・・・・・・・・・お?」
痛くナイ。やさしい。
しかし、歩き回ってジッとしないし、脚の力が強くて手が痛いしで撮影が困難。さらに、なっかなか怒らないのであまりカッコイイ写真になりません。ウーン・・・。でもまぁ優しいから許そ。とりあえず♂80mmと♀44mmをペアリングしましたが、♀に攻撃するようなことはなく、腹の下にもぐられてもまるで意に介さないご様子。まるで仏のよう。



2007年9月

爆産で有名なアンテ、我が家では
ふたごのあかちゃんを産むに留まりました。
とりあえず菌糸ビンへ。
・・・
もうちょっと産んでくれても良かったんじゃないかな。別にいーけどさ。



2009年5月

やっと1頭が羽化。まだちょっと赤いです。固まってないからハッキリ言えませんが、だいたい79mmくらい。

ところで我が家の飼育環境、決していいものではありません。むしろ劣悪。夏は30℃をぴょ〜んと超えます。冬は5度とか。しかし、高温に弱いと言われるインドアンテ、夏も冬も越して元気にしています。意外に大丈夫なモンですね。

注:よい子はマネをしてはいけません。よい子じゃなくてもいけませんよ。



2009年8月

79mmと75mmの2♂が無事キレイに羽化したわけですが、メスがいないぜ。

で、親虫と同じタイガーヒル産をビッダーズで探してて思ったんですけど、「ダージリン産」と「タイガーヒル産」があったんです。でも、タイガーヒルってダージリン地方にある丘(山?)なんですよね。「タイガーヒル産!」だったらいいんですけど、「ダージリン産!」と言われたときに、それはタイガーヒル周辺の事を言っているのか?それでちょっと調べてみたら、タイガーヒルって、ダージリン駅から直線距離で15〜20kmの場所なんです。どうせその辺一帯はほぼ山林で、個体群を隔てるものなど無いでしょう。というワケでタイガーヒル産もダージリン産も一緒だろ、って結論に至ったのですけど、やっぱ少し躊躇。名前が分かれてるのには、ちゃんとした理由があるのかもしれないし。
ていうかもうラベルの信憑性自体が怪しいけど。

散々ウジウジ悩んで購入見送り。
ビシッと決められない所がイヤだね。



2011年3月

苦節4年にしてやっとマトモに幼虫を採る事ができました。はたして、これほどアンテの累代に苦戦したガタサイトが他にあったでしょうか。ん〜、ハイレベル、ハイレベル。内容はというと、タイガーヒルの♀45mmを安く落札できたので昨年羽化の75mmとドッキング。大きいほうの79mmはフセツ全取れのため合体どころではありませんし、75mmのほうが形もキレイだったためです。
そのあとプラケ小に余ってたコナラ+奈良オオマットで21頭を回収。ほとんどがコナラ材の中から得られたのが意外です。
採れた幼虫は、全頭バンブー・イン・セクトのヒラタケ1400へ投入。おっそろしく安い菌糸ビンですが期待してます。前回とは違いエアコンも使えますしね。19〜23℃で1本目から1400で出来るだけ引っ張ってみるつもりです。
久しく80オーバーのアンテを見てないし、おじいちゃんを超えてくれってことで目標は83mmくらいかな。低いかな。やっぱ85mmかな。うん、85mmで。♀は48mm。
ご期待は乞いません。



2011年10月

1本目のビンで9月上旬まで5ヶ月ほど引っ張り、♂は2本目もバンブー1400で継続。体重は27〜36gと、85mmどころか80mmも危ういという体たらく。やはり安い菌床はそれなりか、などとエサのせいにしてみるもよし。

♀は羽化ラッシュが始まっていたのでそのまま少し放置したのち、固まった頃を見計らって割り出し。サイズは45〜47.5mmと、目標にあと一歩届かず。今年は節電の夏だったからなぁ、などとエアコンのせいにしてみるもよし。

はて、次回の更新時は何のせいにしようかしら。



2012年12月

♂は6月に割り出しました。目標には届かず82mm止まり。
下は79mmで、10頭もいるのに最大・最小で3mmしか差がないなんて。カナブンじゃねーんだから・・・当HPのお家芸「低いレベルでの安定」がここでも炸裂、たまったものではありません。

とはいえ久方ぶりのアンタエウス。結構おもしろかったので、もうちょっと累代を続ける予定です。
今度こそお願い、85mm!!



2014年8月

さて、前回更新時の新成虫の中から形の良かった♂80mmと♀48mmを選び、今年はそこから25頭を得ました。バンブーの1100ccから月夜野のエレメントに交換した1度目のエサ替え、Max35gと進歩の見られない結果に。実はこの夏ちょっとエアコンが不調でして、室温が23〜29℃まで毎日変動したのが良くなかったなあ、と早めに言い訳をしておきます。



2015年9月

タイガーヒルはこれで最後の更新です。
1年前にしっかり言い訳済みですけども、今回も82mm止まり・・・♀は51mmを超えましたが、やっぱり♂が伸びないとやる気がなくなってきます。これで累代飼育に区切りを付けることにします。次にアンテをやるとすれば、バキバキの血統モノとかやってみたいなぁ。ネパールあたりの。