ハラビロカマキリ

学名:Hierodula patellifera

ちょっとずんぐりむっくりなカマキリ。胸部が短い、ハネに1対の白い紋がある、等の特徴により他のカマキリとの区別は簡単です。ハリガネムシの宿として有名なヤツで、僕は見たことないのですが、寄生された個体には黒い筋がうっすら見えるそうです。うわー、キモチ悪い。ぶるぶる。



breeding

野外でたまたまメスの成虫を採集しました。

ペットショップで売っているコオロギや、写真のショウリョウバッタのように採集した昆虫をエサにして飼います。
カマキリが半端に食べ残した残骸は、こまめに掃除しないとニオイがプ〜ンとなります。見た目にもいいモノではありませんしね。

メスの成虫なので産卵を期待しましたが、まったく産む素振りも見せずに天寿をまっとうしました。今までに飼ったカマキリのほとんどが産卵に成功していたのですが・・・。特に何も入れなくても、勝手にプラケのフタの裏とかに産みつけたりするんですけどね。交尾していなかった可能性もありそうです。残念。


2014年10月

愛犬とのさんぽ中に見つけたハラビロカマキリが、入れてはいけないスイッチを入れてしまいました。2日のうちに4種5匹のカマキリをかき集め、毎日帰宅後に眺めてはニヤニヤしております。そんななかで、やはりといいますか、今回も産んでくれないハラビロさん。2匹の♀を飼育中ですが、まさか2匹とも種無しなのか・・・?


♂も採集できないままエサだけ与え続けてひと月が経ち、諦めてリリースしようかと考えていた11月、2匹とも産卵してくれました。チョウセンのような平べったい感じではなく、丸みを帯びた小さめの卵のうです。この卵のうの付いたプラケは、雨や直射日光が当たらない屋外で春先まで管理。幼虫を飼育するかどうかは、まだ決めかねています。


ちなみにハラビロの卵のうは、産卵直後はきれいな青色をしています。
これは2011年、さんぽ中に見つけた同種の産卵シーン。しばらく見入ってしまいました。すぐに固まって、上の画像のように渋めのカラーリングになります。
これを撮影したのも11月でしたので、ハラビロはチョウセンなどに比べて幾分産卵時期が遅いのかもしれません。

それにしても綺麗な色ですね。




2015年7月

幼虫の飼育は諦めました。庭で成長を見守りたいと思います。

 

おしりを上げた姿勢や脚の模様など、東南アジアのカマキリに似ていますね。
やはり自然界は厳しいようで、成長につれ数が減ってゆきます。家の周りには田んぼや草むらが多いので、うまく拡散していればいいのですけど。