オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
ご存知、日本一有名なクワガタ。中国ホペイの亜種です。クルビかと思ってた。そのうちまた変わるかも知れませんね。よく専門誌などに採集記が載ってますが、ヤツらガンガン朽ち木割ってます。アンビリーバブルや!んな事ばっかやってるとそのうちホントに天然のオオクワいなくなっちゃうよ。
breeding
オオクワは1997年から飼ってます。もう15年以上。しかし恥ずかしいことに74mmが精一杯。たいした温度管理をしていないのが原因ですかねぇ。なぜか71,72,73mmがほとんどで、その他のサイズは滅多にでません。メスは平均46〜7mm。産卵数に関しては、毎年20個前後です。基本的に僕は産ますのがヘタで、コクワなんて2匹しかとれなかったり。でも、菌糸瓶にかかるコストはちょっとキツイのでこれくらいでちょうどいいかな。と言い聞かせてます。ホントは「爆産」に憧れてますけどもね。
余談ですが、父の同僚に譲ったペアが産卵にチャレンジしているそうです。エサの好き嫌いが激しいとかなんとか。色々試しているそうです。やっぱり自分の所で育ったムシが元気だと聞くとうれしくなりますね。
2007年7月
新成虫の割り出し。♂74.5mm〜69mm、♀49mm〜46mmでした。
♂74.5mm、♀49mmは共にマイ・ギネス。「.5mm」がポイントなのは言うまでもないですね。
でも一番いい形してたのは、末弟の69mm。ズコーーーッ、ですよ。もう。
使った菌糸瓶は全て奈良オオクワセンターの菌太郎1100ccです。46mm×2、47mm×1は2本で羽化まで持っていきました。他は3本。2本だと、最後のほうは菌糸瓶が真っ黒になります。それでもいいサイズで羽化してくるので、狙う時以外は2本で十分だと思います。大丈夫かなぁ?と思いましたが、結構たくましいです。
2008年5月
さて、今年の種親は。
ビッダーズで落としてきた阿古谷産71mmと、だっちょオリジナル産地ごちゃまぜプリップリ♀49mmを掛けます。♂♀のサイズの釣り合いは考えません。とにかく、うちのオオクワは血が濃いのです。手持ちの一番いいメスと血を薄めるための適当な異血のオス、とゆーことです。産卵セットですが、材は一本で例年通り。がんばってもらいます。
ちなみに、2007年は幼虫を採らなかったので、今年の新成虫はゼロです。
2009年7月
今年も累代を重ねます。親虫は熊本産♂72mm×オリジナル♀48mm。オスの居城のプラケ小に一週間メスを派遣した後、用意しておいた産卵セットにメスを移します。プラケ中に奈良オオの埋め込みマット、堅めのクヌギ2本、というごく普通のセットから15頭を回収。
一方、新成虫の割り出しも行います。
オスは、68〜73mmの6頭と中歯型の56mmの計7頭でした。興味深いのは、細い個体と太い個体が極端に別れた事。阿古谷産である父親はそれほどマッチョではありませんでしたが、この世代では彼を超えるガチムチ君が出ています。この父親をビッ○ーズで落札した時はまるで信用していませんでしたが、今回に関しては、「極太血統」との謳い文句は伊達ではなかったようです。内に秘めていやがったわけですな。
ただ、嬉しくない発見も。ちょっとした奇形(?)まで遺伝してしまったようなのです。今回羽化したガチムチは2頭(両方73mm)ですが、2頭とも右の羽の一部がボコッと盛り上がっています。嫌な予感がして、父親を確認したらやっぱり同じ場所が小さく隆起しています。どうやら、一部のディンプルは遺伝するようです。「極太」というのは、虫のからだに相当の負担をかけているのでしょう。
メスに関してですが、去年までの勢いが無くなり48mmがやっとです。新しい父親の血は、♀にはいい結果をもたらしませんでした。46〜48mmが5頭と、サイズのまとまりこそ良いものの、オスの個体数を下回るという珍事。メスの方が少ないなんて、今まで記憶にないです。去年まではオスの3倍前後いたのに。
9gしかなかった3齢幼虫がオスになったのもびっくりです。56mm中歯型(右写真の個体)。全幼虫の中でも一番小さかったんですけどね・・・途中で性別が変わったのでしょうか。
しかもこの個体、頭楯の形状がちょっとおかしい気がします。なんていうか「出すぎ」ですよね?
どちらかと言えば♀の頭楯に似てます。強まる性転換疑惑。
♀だった時代のイヤ〜ンなアレが頭楯に出たんでしょうか。
2009年11月
ブロックで多頭飼育。もう絶対やらない |
今年の幼虫ですが、前回の更新時に他にも1ペアセットしていて5頭(少なッ!)を追加、計20頭を飼育中。
菌太郎ブロックに直接ブッ込んで多頭飼育していたのですが、困りました。エサ替えのため掘り出してみれば、軒並みミニサイズ。割り出し直後の120プリンカップでの管理(2齢まで1ヵ月近く引っ張った)が悪かったのか、その後の多頭飼育が悪かったのか、どっちも悪かったのか。
どっちも悪かったと思います。
結果、♂は18〜14g、♀は全員7g。
去年までの平均は♂20g、♀10g程ですから、今回の結果はかなりヤバいです・・・。今回のエサ替えでは、ブロックを崩して900ビンに詰めましたが、サイズ的にはもう手遅れでしょう。60mm台続出の予感。♀も、数年振りに40mm台前半が出て来るでしょう。
「♂68mm未満、♀45mm未満は出さないぜ?」という自負があったのですが、今回はキビシイ・・・
どこまで挽回できるか、次のエサ交換の2010年2月頃に大勢が決まるでしょう。
2010年8月
2月のエサ換えで更新するつもりでいましたが、前回と何も変わらない状況にウンザリしてしまったので羽化報告までNo更新でした。結局羽化まで更新を引っ張ったワケですが、結果は前回の更新ですでに申し上げておりますので割愛します・・・。
2013年9月
3年ぶりのオオクワの更新。細々と続けていましたが、2012年に自己ベストの♀50mmが羽化した為、お婿に久留米だかなんだかの♂77mmをあてがい29頭の幼虫を回収しました。
菌床は、昨年から使い始め値段なりの好感触(プラシーボ?)を得ているブリーダーズファームの大夢B。そろそろ80mmを目標に真面目にオオクワを飼ってみたいと思います(遅ッ)。
・追記
全然ダメでした。(∀`*ゞ)テヘッ