ホペイオオクワガタ(湖南省産)
学名:Dorcus hopei hopei
ずっと狙ってたんすよ、これ。
このためにビッダーズでランバージャックの出品一覧をチェックしまくっておりましたところ、出ました。
ホペイWILDです。
産地は、湖南省懐化市洪江。名前フェチの視点から申せば決して最良の選択ではありませんでしたが、他に出品されていたのが既に鋭意飼育中である福建省産だけだった事と、写真で見る限りこの個体が一番カッコ良く見えた事から、この湖南省産に決めました。
breeding
2010年10月
♂65mm、♀32mm。ホペイらしさとワイルドっぽさがとても良い感じ。元気だし。
体内時計が正確なようで、入手した時点ですでに秋口でしたので来春から頑張ってもらうことにします。貴重なワイルドですし、今後同産地の個体が手に入るかどうかわかりませんので丁寧に累代していこうと思います。♀が32mmしかないのでF1は小さいかも知れませんが、「累代」そのものに重点を置いて飼育したい虫です。
2012年1月
1年3ヶ月ぶりの更新。昨年10月に割り出した結果をお伝えします。今更ね。
いや、実に色々やりましたよ。
良質なクヌギを3本、カワラ植菌材を2本、レイシ材を1本使ってやっとの思いで得られたWF1は・・・3頭。
3頭。
泣きながらEXCEED CRAFTの菌床を注文しました。
ホント大事に育てたいと思います。
2013年9月
なんとか67mm×42mmのF1ペアが確保できたので、累代を重ねます。
2回セットし、26頭のF2幼虫を得ました。ふぅ、これでこの血統はもう安泰です。菌床は、オオクワ用に注文したブリーダーズファームの大夢の残りと、ヤエノコ用に注文したバンブーのカワラの残りをかき集めてなんとか間に合わせました。
ムキムキの人工的なホペイではなく、綺麗な個体群に育てていきたいと思いますが、とりあえずみんな無事に成虫になってくれたらそれで良いです。
2014年8月
F2が羽化しました。♂は77〜65mm、♀は41〜46mm。ワイルドである初代から63mm、67mm、77mmと年々大きくなっているので今年もさっそく累代、といきたいトコロなのですが、親虫♀42mmが死んでしまい手元には新成虫しかいない状況下、F3の羽化は2年後まで待たねばなりません。
そうはいっても一時は絶やしかけた系統ですので、来年以降も続けられるだけでも有難い事。気長に、大切に維持していこうと思っています。
今後はF3から2系統に分けて累代し、インラインでのリスクを回避する方向でやっていく予定です。
2016年8月
前回の更新から2年、ようやくF3が羽化しました。予定通り2系統に分け、カタチ重視で選んだ70mmと45mmのペア、サイズ重視の77mmと46mmのペアからそれぞれ10頭弱のF3幼虫を得て、大夢(たぶん)の800ccを3本(だったかな?)使いました。結果的には、どっちも同じようなカタチ、同じようなサイズの個体群になっちゃいましたが、割と好みの形だったので良しとします。そもそも、ここまでF1もF2も同腹で掛けてきたのでアタリマエの結果でもあります。
サイズが思ったより伸びなくて、♂は74mm止まり。せめてパパと同じ、77mmくらい出てほしかったですね。
74.1mm 親は70x45 |
74.4mm 親は77x46 |
だっせぇ名前の付いた奇形みてーなの(最近減った気もするけど)ではなく、素性の確かな虫で自分が「良い」と思える個体群を目指したいものです。ホペイはそうあって欲しいと願っています。