タカサゴノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus motschulskyii
その和名が表すように、台湾に産するノコギリクワガタ。
ヤエヤマノコギリに近い系統とのことで、なるほど確かにヤエノコのあんちゃんの様な風貌です。もっとも、こちらは大歯がしっかり大歯になるようですが。個人的にはとてもカッコいいと思うのですが、他の外産ノコに比べあまり日本でやってる人は多くないようで、やはり現地・台湾での飼育の方が盛んなようです。日本では60mmくらいまでしか出ていないようですが、あちらでは2020年の時点で67mmが出ている模様。デ、デケェな。
breeding
2020年8月
入手した成虫ペアは、新北市三芝区産F9の♂46.0mmx♀30.9mm。
羽化から数ヶ月経っており後食を始めていたため、ペアリングしてセットしたのが5月中旬。セット内容はコナラ材をフォーテックの産卵一番で埋めたコバシャ中。スタンダードなノコセットです。
これで1ヶ月半放置・・・
産まねェ!!!
もたもたしてると♀死んじゃうよ、慌てて再セット。
産一をフルイにかけて更に微粒子化、加水して親のカタキくらい底をガチ詰め。
再投入して翌日・・・
あっさり産みました。
いつも通りセットを組んでたつもりでも、少しずつ雑になっていたんですね、きっと。
初心忘るべからず。
2020年12月
得られたF10幼虫は14頭とノコギリとしては少なかったものの、とりあえずまともに累代出来る数を確保。全頭500ccのカワラ菌床に投入して4ヶ月、♂は800cc、♀は500ccで2本目に移します。気になる体重はというと最大10.8gで、ヤエノコを参考に考えるならこれでは60mmに届きません。いいとこ58mmくらいが精一杯な感じで、やはりそう簡単には大きくできないようです。2本目からは、ヒメオオで良い感触だった神長きのこ園の「Eカワラ」を使用。結構タカサゴにも合いそうな気がするんだよなあ。
2021年8月
4月から5月にかけて、F10が続々と羽化。
10.8gで最大だった個体がそのまま最大で羽化してくれたらよかったのですが、羽化不全を起こした挙句に数日で死亡。ノギスを当てれば甘く見積もっても58mmくらいはありそうで、残念無念。次点は52mmが2頭出ており、このくらいになると大歯と言える歯型になります。というわけで画像の52.9mmを中心にF11以降も続けますが、マトモな♀が2頭しか羽化しなかったのがネック。
目標はドーンと63mm!!