アンタエウスオオクワガタ(チベット自治区産)

学名:Dorcus antaeus antaeus

タイガーヒルに続くアンテ2系統目は、
秘境チベット!その神秘的な響きだけでトビそうになります。
産地であるチベット自治区林芝市は、インドとの国境近く、ブラフマプトラ川沿いのエリア。ネパールやブータンを中心とした所謂ヒマラヤ系アンテと、インド北東部やミャンマー北部を中心としたナガ系アンテのどちらに当たるかは微妙なトコロで、地理的にはほぼ中間地点かと思います。好みとしてはヒマラヤ系に寄って欲しいかな?「それなら最初からネパールアンテやれや」とか言わないでくださいね。

どんなのが出るか分からない
、というのが醍醐味のひとつですから!


breeding

2017年7月

チベット自治区林芝市米林県産WF1幼虫3頭を1月に購入。親は、2016年に灯火で得られたWILD♀38mmだそうです。
3頭ともヒラタケ菌床1100ccに投入したのち、途中のエサ換えで2♂を1400ccへ、1♀(10.8g)は800ccへそれぞれ引っ越し。その後♂は片方死んでしまいましたが、もう片方は41.8gとまずまず成長。なんとか1ペア確保できると良いのですが・・・。



2017年12月

♂♀それぞれが無事に羽化しました!
結果は♂76.7mm、♀43.5mmと、期待したような大きさではなかったものの、これでF2に繋げることが出来そうです。あー良かった!!

♂は80mm超えるかな〜と思っていたのですが、体幅にとられてタテに伸びませんでした。幅はあるけどアゴほっそい・・・次世代でもっと大きくできたら、もう少しカッコよくなるかな?
数を採って、いろいろ見てみたいです。



2018年9月

F1ペアの羽化から半年。
こういうのに限って羽化後ポックリ死んじゃったりするのでビビりまくってたんですが、なんとか成熟したのを見計らって早速ペアリング。ふう、これでひと安心です。
コバシャ中にフォーテックの産卵一番を詰めて、コナラ材を1本埋めました。材は入れなくてもいいんでしょうけど、入れたほうが好感触を得られているので、僕は基本マット産みでも何かしら埋める傾向にあります。

そんな感じのセットでF2を30頭ほど得まして、きのこの山のWISH-A800ccに投入、23℃でレッツゴー。

チベットアンテ、ここから本格的にスタートです!



2020年7月

ヒラタケ菌床を2本で引っ張り、約1年でほぼ全頭が羽化しました。エサ交換のタイミングも管理温度もいまひとつ合わせられず、F1で41gまで乗った幼虫体重もF2では38gが精一杯・・・。♂の最大は77.6mmに留まりました。同時進行のシェンクでも感じたことですが、やっぱり低温を徹底できないことがいけないのでしょうか?80mmは超えて欲しかったなあ。おまけにカタチも面白くないときた!まあ、そもそも77mmのアンテが面白いわけはないのですが。

しかし、こうなると累代のモチベーションが下がってきます。
多産」+「デカい」=「邪魔スペース足りない
うーん、いよいよ飼育記はここらへんで仕舞いかな。

・・・

とか言いながら背中丸めてコバシャに産卵一番を詰めている。
病気なんですね、僕は。基本的に。