フューエルフィルターの交換

燃料を濾過するフューエルフィルターは、10万kmでの交換が指定されている部品です。僕のZも10万kmを超えましたので、そろそろ交換をします。

今回は、フィルターの両端に接続されているホースも交換します。作業自体はとても簡単で、基本的にはただ「外して付ける」だけ。けれど、それじゃあミもフタもないので順を追って説明します。

まず取り外し。
燃圧の除去からはじめましょう。エンジンの運転中、フューエルラインにはフューエルポンプによって燃圧がかけられています。エンジンを止めても燃圧は残っていますから、この状態でフィルターを外せばそりゃもう事故です。修理工場などでは診断機などで燃圧を除去しますが、そんなものはありませんので別の方法を用います。といっても、ただ
一晩放置するだけ。時間をおいて燃圧が下がるのを待つ、という原始的な方法です。

充分な時間をおき、燃圧が除去できたらフィルターの交換です。
新しいフィルターに採寸・切断した新しいホースを取り付けたら、古いフィルターを外します。四半世紀を経たホースは固着していてなかなか外れませんが、プライヤーなどでひねりながら余計な部分に負担をかけないように作業します。外れたら新しいフィルター・ホースを取り付けます。元々付いているホースバンドは取り付けにくいので、ホームセンターで市販のバンドを買ってきてもいいかもしれないですね。

交換できたらキーSWをONにしてポンプを作動させてから始動。かかりにくければアクセルを踏みながらクランキングします。始動したら漏れがないか確認して終了、じゃなかった、最後のお楽しみ。外したフィルターのインレット側を下にして中の燃料を見てみます。



出た!



きったねー!10万kmの汚れです。
こんなフィルターでも、アウトレット側からはちゃんと綺麗なガソリンが出てくるので大したものです。