BMW 320i (E36)

元々両親が乗っていたクルマなのですが、乗り換えのため下取り価格を出してもらったところまさかの「0円」でしたので、僕がセカンドカーとして譲り受けることにしました。捨ててしまうにはあまりに惜しい、素晴らしい出来のクルマだったからです。

1998年4月に購入したこのクルマ。つまり、E46にモデルチェンジする直前の、E36のセダンとしては最後の最後に生産されたモデルです。フルノーマルで走行66,000km、正規ディーラーから出た事のないミュンヘン生まれの箱入り娘、と来れば乗らない手はありません。いざ乗ってみれば、もう半端な国産車には戻れなくなるその走り。5ナンバーサイズのコンパクトなボディはとても扱いやすく、いつまでも運転していたいと思わせてくれます。常に感じるボディ剛性の高さ。「止める意志」を強く持ったブレーキ。カタくないのに締まった足回り。スポーツセダンの手本のようなクルマです。まさに駆け抜ける歓び・・・

などとバカみたいにベタ褒めしてきましたが、残念ながら弱点も存在します。それは2リッター直6で最高150psを発するこのエンジン。上は確かに気持ち良く回るのですが、その出足の遅さです。
ちっとも前に進まない・・・かなり重いアクセルペダルと相まって、狭い街の中をストップアンドゴーで走り回るようなシチュエーションには不向きです。E36の3シリーズにはこの上に323i、325i、328i、更にはM3がラインアップされていたわけですから、少しくらい下がスカスカでも仕方ないトコロなのでしょう。

一方でインテリアの装備は、同価格帯の国産セダンと比べるとだいぶ劣るようです。ドリンクホルダーはなく、シートは手動。CDも聞けず、決して広いとは言えない車内ですが、運転そのものが目的で乗っている僕みたいな人間にとっては何の問題もないのでした。


それにしてもこのE36、街中ではさっぱり見なくなりましたね・・・。Z32並みに見ないかも。
E36にしろZ32にしろ、今時そんな車に乗ってるヤツなんてのは大抵ヘンタイかビンボーのどっちか(無論僕は両方)ですからね。E46ですら高校生のバイト代でも買えちゃうようなご時世なので仕方ないです。


良いクルマなんだけどなぁ。


2012年12月、66,000kmフルノーマルで譲り受ける
ここから少しずつ手を入れていく
2014年9月の仕様
だいぶイカツくなりました
2021年、ようやく10万km突破
M3ぽくしたものの、24歳はあちこちヨレヨレ・・・
ちょっとずつリフレッシュしていきたい