ビアンキ カメレオンテ3 2012 リビルド&軽量化 分解編


2012年に購入したクロスバイク、ビアンキ・カメレオンテ3。
最初の2年くらいは天気のいい日の通勤に使用していましたが、それ以降は乗っても月イチくらいの頻度で、基本は物置に入れっぱなしの状態でした。

転機は2023年。
職場の後輩と一緒に始めたロードバイクで自転車熱が再燃。
新たな愛車オルトレXR3でヒルクライムレースなどに挑戦する一方で、気兼ねなく駆りだせるクロスバイクの良さを再確認したのです。
ロードバイクで自転車いじりの楽しさを覚えてしまったボク。
カメレオンテ君が吊るしのままでいられるはずがありません。
手元にはロードで余ったシマノ105のコンポ一式。

やっちゃいましょう。

風雨にさらしていない事もあり、10年以上前のバイクにしては比較的キレイな状態。
とはいえ、これまで施したメンテナンスと言えばチェーンやギヤまわりの清掃給油にタイヤやチューブの交換程度でしたし、それなりにキズや汚れもあります。これをキレイにして先述の105中心のコンポーネントに変更し、消耗品を一新、ついでに軽量化してしまおうというのが今回の作業。

おおまかな方向性として、

@フラットバーハンドルのままで3×9速から2×11速化
Aあまり金をかけずに軽量化し、目標は8kg
Bあくまでクロスバイクなので、Vブレーキとフラットペダルはそのまま

こんな感じで進めます。


作業開始

最初に、ライトやサドルバッグなどの備品を取り外し、できる限りノーマル状態に戻して重量測定。約10.8kgですが、ペダルが純正比-40gくらい、サドルが純正比-100gくらいの物なので、11kgとします。カタログ値が何kgだったのかは分かりませんが、まあこんなものでしょう。

それでは自転車をメンテナンススタンドに固定し、フレーム単体になるまでバラバラにしていきます。以降は専用工具のオンパレードになりますが、以前アマゾンで買った1万ちょいの工具セットが大活躍。「いつ使うんだコレ」と思っていた工具に出番がやってくるのが楽しかったです。

まずはクイックリリースを緩めてホイールを取り外します。赤いニップルやバルブ横の白いスポークがクールな洒落たデザインのホイールですが、105を導入するにあたって、9速用のこのホイールでは11速のスプロケが装置できません。これについては組み立て編で後述。

次に専用工具を使いチェーンの取り外し。新車時から12年間で3,000km弱でしょうか。お疲れ様でした。

前後のディレイラー(変速機)はそれぞれボルト1本で外せます。

クランクの取り外しにも専用のクランクリムーバーが必要です。
しかしこの工具の使い方を間違えてしまいクランクの雌ネジを少しナメたばかりか、当たるべきでないところにリムーバーが当たって四角穴がひしゃげて本来押したいボトムブラケットの位置までリムーバーが届かない始末。リューターでクランクの四角穴を整えて、リムーバーの構造と理屈をよく考えて再挑戦、ようやくクランクが取れました。


次いでボトムブラケット(BB)の取り外しも専用工具。あらかじめ買っておいたデュラエースの新BBと比べてあまりにも重い鉄製の純正BB。なんとコレだけで344gもありますが、耐久性はとても高そうで、実際12年使用してきて異音やゴリゴリ感などは感じられずとてもいい仕事をしてきてくれたと思います。

前後のVブレーキもワイヤーを外して分解。フレームへの取り付けボルトにロックタイト的な物が塗ってあり、なかなか緩みません。かなり力をかけて緩めましたが、Vブレーキ側の小さな位置決めピンが少し曲がった気がします。気のせい、という事にして次に進みます。


フロントまわり。

今回はコラムカットも併せて施工します。
コラムキャップを外すと現れるスターファングルナット。コイツを下から長いボルトを入れて引き下げます。詳しい方法は、解説動画やブログなどが沢山あると思いますので割愛。スタンドでバイクを上に向けると作業しやすいです。
印を付けたポイントにパイプカッターをセットし切断。アルミがザリザリ切れていく感触が楽しいです。パイプカッターを使うと切り口が若干広がりますのでヤスリで整えておきます。


ハンドルとステムを一体のままコラムから外します。するとそのままフォークが下に抜けるのですが、問題を発見。
カメレオンテ3はフロントフォークがカーボン(コラム部分はアルミ)なのですが、コラムとフォークの境目付近にクラックを発見…幸い縦に入ったクラックではなく表層の剥離のような状態に見えるので、このまま使用することにしました。ここは要経過観察ですね…

シートポストも取り外し。こちらもパイプカッターで不要部分をカット、コラムと合わせて56gの軽量化です。

これでフレーム単体になりました。
外に出し、ケルヒャーで洗浄、重量測定。

2kgでした。有名クロスバイク、GIANTのエスケープなどは1.5kgくらいだそうで、カメレオンテの重さが際立ちます。いいんです。こっちのがカッコいいから。それに、組み上がる頃にはそこらのエントリーロードより軽いカメちゃんになるもん。たぶん。


コンパウンドでフレームとフォークの小傷などを消し、スプレータイプの簡易コーティングを施したらいよいよ組み立てに入ります!



BMW 320i