オルタネータ交換

2020年12月のこと。
朝、E36のエンジンをかけると
「キュイィーーーーーーーーーーーーン・・・」
たぶんベルトじゃない。なんだろう、ヤな音すんなぁ・・・。
その音は1分ほどで消えた。

ところが日ごとに悪化し、10分くらい鳴くようになった。
暖まると消える。
長いプラスドライバーを聴診器にして、疑わしい部品に当てて聴いてみる。

オルタネータぽいなあ。ハァ。
安くないなあ。
とりあえずラスペネでも吹いてゴマカしとくか。

・・・・・

うん、なんか、
余計うるさくなってしまった
・・・でもまあ、これでオルタ確定だ。
そうこうしているうちに春を迎え、いつの間にか鳴かなくなった。




そして、また冬が来た。
「キュイィーーーーーーーーーーーーン」

・・・ですよね。


その翌週、ひときわ寒い朝。

キイィィィィィーーーーーーーーーーンンン!!!

うわぁ!!もうダメだ!!!
いや、ていうか、恥っず!!
フツーに通行人が振り返るレベルの奇声を発して駆け抜けるBMW、歓べない。
もはや近所迷惑です、はい、おとなしく交換します。

困った時のヤフオク、覗いてみるとタイミングよく新品が3万で流れています。入札。
もはや誰もこんなクルマ乗っていないからなのか、競合者なし。
届いたらバッテリー切ってすぐ交換作業に移ります。

画像中央やや右、エアクリーナーボックスの下にオルタネータはあります。
そのため、まずはこのエアクリボックスを外すことから始めます。作業は簡単。バコッといっちゃいます。

ダンパーがヘタっちゃって、木片で支えてないとボンネットが落ちてきちゃいます。コレも後でどうにかしなくちゃいけない。ロアアームも変えたいし、MID欠けてるし、ヘッドライニングは剥がしたままだし、今後も仕事は山積みです。

エアクリをどけると、こんなふうにオルタネータが現れます。
次に、オルタに繋がるダクトとベルトを外します。
テンショナーのキャップを外し、16mmのソケットでグイッとやるとベルトが取れる仕組み。
勢いそのままアイドラプーリーも取っちゃいましょう。
すると、オルタネータを留める2本のボルトを抜くことが出来ます。

オルタを引っこ抜いて裏返し、ケーブルを2本外します。
赤いケーブルには常時12Vが来ているので、バッテリーのマイナス端子を外してから触ってください。

これで、車両からオルタネータが降ります。

新旧の比較。
中がダメになっているのでしょう、すごい錆が出ています。プーリーを手で回してみると少しゴリゴリした感触で、もうベアリングがダメな感じです。。スムースに回転する新品とは明らかに違います。
発電一筋25年、ずっと頑張ってきた部品です。悲鳴のひとつもあげたくなるというもの。お疲れさまでした。

あとは逆の手順で組んでいくだけなのですが、しっかり低年式のBMW、そうは問屋が卸しません。
アイドラプーリーの回転が異様に重い!指一本で軽く回って欲しいところですが、カタい瓶のふたを開けるくらいのつもりで回す必要があるほど重い!
ここで本項2度目の「とりあえずラスペネ」。
吹いてグリグリ、吹いてグリグリ、なんとか許せるくらいに回ったので組み付けましたが、すぐ新しいプーリーを注文し、後日パパっと交換しました。


すべて元に戻してエンジン始動、異音なし。
寒い朝でも静かに始動、ああよかった。

ようやく人目を気にせず乗れるようになった320iですが、別の意味でオジ様たちの視線を感じるようになってきたE36。
もうほとんど街で見かける事がなくなってしまいました。
ボロだけど、まだまだ大切に乗りますよ!
よろしくね!