フロントブレーキキャリパーの分解

さて。Z32のフロントのローター径を拡大するにあたって、キャリパーをBNR32のものに交換します。というのも、今回装着するトヨタ製334Φのブレーキローターは径だけでなく厚みも増しますので、純正のキャリパーが使えないためです。

ということで、ネットオークションで調達したキャリパーを早速やっつけます。
作業内容は、大きく分けて3つ。

@ビッグローター用に加工
Aオーバーホール
Bキレイに塗装

まずは、そのままではビッグローターに干渉してしまう部分の加工から始めます。
BNR32の純正ローターは296Φなので、もちろんキャリパーもそれに合わせて設計されています。これをそのまま334Φのローターに組み合わせるとキャリパー内側が一部干渉しますので、削って対応します。電動工具で一気にザクザク。


次に一番大切な作業、オーバーホールでキャリパーの機能を信頼に足る状態にします。
用意したシールキットは安心の日産純正。ピストンはブリーダーからエアを吹いて抜き取ります。この場合、万力や木片などを使って工夫しないと4つのピストンを抜くことは出来ません。専用の工具もあるようなので、そういったものを使うのもイイかもしれません。
BNR32も古い車なので不安もありましたが、ピストンの摺動面は傷も錆もなくキレイでしたのでひと安心。清掃してグリスアップします。シールには向きがあり、よく見ると断面が台形状になっていますから、油圧がかかっても漏れない向きで取り付けます。

オーバーホールが出来たら耐熱塗料を用意して、オモテから見えるとこだけ化粧を施します。
ゴールドは派手すぎて好みでないので、シルバーで塗装。「NISSAN」のロゴ部分は赤で筆塗りします。黒キャリパーに白文字も落ち着いててイイかなと思ったのですが、ホイールが黒ですからね、銀/赤にしました。
今回は整備しないリヤのキャリパーも同様に塗装。

それじゃタイヤを付けて見てみよう!


だーーーーー!!!カンペキだ!
色のバランスがぜぜぜ絶妙でないか。



このキャリパーに限ったことではありませんが、Zのモディファイにおける色の選択は、昔あこがれたR34の「NISMO GT-R Z-tune」に大きく影響を受けています。というか、丸パクリです。



コレ。
このクルマに装着されたシルバーに赤文字のブレンボキャリパー、当時高校生だった僕は震えるほどシビレたものです。
今回のキャリパー交換で、Z-tuneオマージュのカラーコーディネートは概ね再現し尽くしたぞ、と思ったのも束の間、シートの赤が褪せてきた。どーする?