アメリカザリガニ


水槽サイズ 30cm (12L)
濾過器 投げ込み式 (GEX イーロカ201)
底床 大磯砂
水温 20〜23℃
pH -
混泳魚 -


子供のころ多くのヒトが捕まえて遊んだであろう、ザリガニ。僕はとっても純粋な心を持っているので、今でも夏になるとウズウズします。しかし2〜3年のブランクがあったため、僕のザリへの想いはもう溢れそうでした。
何をしでかすか分かりませんので、溢れる前に捕りに行きました。



2009年7月

では飼育です。30cm水槽2コに3匹ずつ、♂♀わけていれます。超過密。マネしないで下さい。
捕まえたザリx6に命名していきます。カラダの大きい順に紹介。

安田
ボスのヤスダさん。とても大きい。
右手には過去の激闘を物語る生々しい傷が。
ジョーイ 
一度怒ると手に負えないジョーイ。
傷ひとつないその体は無敵ゆえか。
普段はおとなしい。
たこやき
ビックリする程おとなしいたこやき。
存在感が無さ過ぎて逆に気になるパターンのヤツ。
したたかにエサをねらう。
たみよ
殻の側面に穴、右腕は再生モノと、
ぼろぼろのたみよ。気が強い。
メス水槽のボスで、ローレンと不仲。
ローレン
ピチピチのローレン。
たみよとよくケンカしている。
ミシェルには攻撃しない。
たみよが大嫌い。
ミシェル
まだちいさいミシェル。
エサにありつくのもひと苦労。がんばれ!
たみよにはイジメられるものの、ローレンとは仲良し。




以上の6匹です。
が、2日目。いきなり事件が起きました。

ジョーイが安田の右腕を破壊です。まさかの下剋上。
やはり30cm水槽にオス3匹は無理がありました。でもこのまま飼います。慣れてもらいます。

つか、安田よわっ。


飼育方法としては、水槽に細かい砂利を敷き、石や流木などで隠れ家を設置。水は一晩置くなり、コントラコロラインを使うなりしてカルキを抜いたやつを使いたい所ですが水道水をそのまま入れます。強い生き物ですからなんとか耐えます。

次にエサです。
ドッグフードを入れたところ、水面に浮いてしまうのですが、水位を低めにしているため手を伸ばしてなんとか食べてくれます。しかし、ふやけて非常に水を汚すので、これまた犬用のジャーキーを入れました。これなら水に沈むし、ふやけてバラけないので水にも優しく便利です。ザリ用にわざわざエサ買って来るのはアホくさいですからね。あとは野菜もあげます。あ、その場合は農薬などに注意です。野菜の中側?内側?をあげましょう。


・追記
いくつか出来事があったので紹介しておきます。

1. ローレン、脱皮のため隔離
2. 水が腐ってしまい、部屋のニオイが大変なことになる
3. 脱皮中のたみよ、ミシェルに積年の恨みを晴らされ、死亡
4. 水槽をひとつ追加、ジョーイとローレンの同棲生活がスタート

たみよ、死んじゃいました。
ローレンが嫁いだため、♀水槽はミシェルが一人占め。悠々と脱皮してました。


腕の再生は、脱皮しなくても出来るのでしょうか。
いつのまにかニョキニョキ生えてきてて、赤く色づいてました。

トカゲだと、再生尾は色・長さ共に元通りにはなりません。
トカゲを比較対象にするのはちょっと微妙ですが、はたしてザリガニはどこまで復元出来るのでしょう?
♂水槽は、ジョーイの引っ越しにより、安田が調子にノッてきました。
たこやきがウンザリしています。




2010年1月

いろいろな出来事がありましたので更新します。

まずひとつ、ミシェルが死んでしまいました。短いスパンで脱皮を繰り返していたので「?」とは思っていましたが、死んでしまうとは。なにが原因だったのか、はっきりとした理由は分かりませんでした。水槽にはミシェルひとりだったし、水換えも気を使っていたし、温度も急激には変えていません。末っ子の死亡に胸が痛いです。

次に、たこやきも死亡。安田とはかなりうまくやっていたのですが・・・。外傷ないですし。強いて言えば、温度の下がり方がちょっと急だったかなと思わんことも無いですが、それでも他の個体はピンピンしてますからね。もーわからん。

最後、3つめはハッピーな話題。
ジョーイ&ローレン夫妻が子を授かりました。数え切れないほどのベイビーがウジャウジャしてます。
事の流れを写真をまじえてカンタンに記載しておきます。

2009.11.29
交尾
♂が♀を押さえつけるように腹を合わせて交尾する

2009.12.3
産卵
初期のタマゴは腐ったような色をしている

孵化直前になると透明部分と紫部分に分かれる
2009.12.26
孵化
みんな一生懸命ママにしがみついとる

しばらく経つと、夜は親を離れて活動するようになる



 と、こんな感じでやっと繁殖に成功。交尾から4日で産卵、産卵から23日で孵化。産卵直前のローレンはしきりに腹のあたりを気にしていて、「そろそろかな?」という雰囲気が出ていました。そして産卵後は、のぞき込む僕の顔に対して頻繁に威嚇をするようになりました。
もう、すっかりお母さんなんだからッ!と思わせる立派な子育てぶりです。さすがです。

一方、ローレンの育児&たこやきの死去により安田水槽にお引っ越しのジョーイ先生、すかさず安田に襲いかかってます(汗)
過去に惨敗を喫している安田さん、ここはどうか耐えてください。耐え抜いてください。



2010年5月

ローレンさん、長生きしてね。

激しい生存競争を勝ち抜いた♀。
「エレーヌ」と命名

遂に、安田さんは残っていた左腕までも失い絶体絶命・・・と思った矢先、ジョーイが急死してしまいました。生き残った安田さんも、あとを追うように死亡。2匹とも最大クラスの個体だったので、寿命も近かったのだと思います。安田さんは結局1度も脱皮しませんでしたし。

安田さんの逝去により、飼育開始当初から生きているのはローレンただひとりに。
思えば、6匹の中で真っ先に脱皮してみたり、ジョーイに嫁入りしたり、たくさんの子供を産んだり、その子供を次々に食べてしまったり、たくさんの話題を提供してくれているローレンさん。今では、♀としてはかなりのサイズになっています。


あんなにいた子供たちは共食いに共食いを重ね、次々にその姿を消していきました。
やはり、大きい個体は共食いの量も多い為か成長スピードがずば抜けて速く、体格は小さい個体の5倍以上になります。

観察の結果、これは個体の持つポテンシャルよりも、環境に因るものが大きいようです(30cm水槽の場合)。個体密度が小さく、自分より大きい個体(母親含む)のいない環境ではどんどん大きくなり、その逆の環境では一向に成長しません。
特に母親と同居か否かの差は大きく、同居の場合は2ヶ月経っても3ヶ月経っても1cmに満たないような子供がたくさんいました。別水槽に隔離し、のびのび育てないと大きくなりません。